お役立ちコラム
キッチンリフォームのポイント

毎日使っているキッチンに満足していますか?もう少し収納があったら、もう少しカウンターが高かったら、掃除がしやすかったら…そんなことを思って毎日料理を作っていませんか?
キッチンの取替工事はガスコンロやレンジフードが故障した、オール電化でガスからIHに変えたい、食器洗い乾燥機をつけたいというような理由もありますが、毎日の少しの不満がきっかけで取替を考えリフォームのご相談にこられる方も多いです。
そして、キッチンリフォームをされた方は「もっと早くにリフォームしておけばよかった」と実感されています。
この記事では、キッチンリフォームのタイミングや種類、注意点、レイアウトの考え方まで、現場のプロの視点で丁寧に解説します。理想のキッチンづくりを始める第一歩に、ぜひお役立てください。
リフォームのタイミング
キッチンリフォームを検討するきっかけは、ご家庭によってさまざまです。ただ、私たちがご依頼いただき初めてお客様とお話しする中で「リフォームを考えるタイミング」には共通点があります。ここではその共通するリフォームを考えることになった替え時のサインについてご紹介いたします。
油汚れや水あかがとれなくなった
こまめに掃除していても、長年の使用で細かな傷が増え、そこに入った落としきれなかった古い汚れや水垢は年々掃除も時間がかかるようになってきます。ガスコンロやレンジフードの油汚れ、シンク下の黒ずみやカビは衛生面からもリフォームを考える時期です。
最近はお手入れがしやすいコンロやレンジフード素材や、防汚・防カビ機能のある商品も増えており、毎日の掃除がぐっとラクになります。
扉の面材や引き出しが破損している
「扉が閉まりにくい」「レールが外れた」「引き出しが歪んでいる」こういった経年劣化による不具合も、リフォームを検討する大きなきっかけです。見た目の問題だけでなく、安全性にも関わります。
破損した箇所だけの修理や取り換えで済む場合もありますが、今使っているのが20年以上であれば交換のパーツがなくなっていたり、またすぐにほかの部分に不具合が起きる可能性もあるのでキッチンを取り替えた方がコスパがいいケースも少なくありません。
カウンターの上がごちゃごちゃしている
「気づけば調味料と家電でカウンターが埋まっている…」これは収納力や動線に限界がきているサインかもしれません。
どんどん便利な家電も増えてきている中、キッチン自体の収納が足りないとカウンター上やキッチン周辺に入りきらない物があふれてきてしまいます。最近はどこに何を収納するか、お家によって組み合わせ自由で、オプションのパーツも豊富になりオーダーメイドのキッチンのような使い勝手のいいものが増えてきています。収納場所に迷わないキッチンにより、空間がすっきりとし広く明るいキッチンになります。
キッチンのレイアウトを変更したい
「壁向きのキッチンを対面式にしたい」「子どもと一緒に料理できるスペースが欲しい」こうしたライフスタイルの変化に合わせたレイアウト変更も、キッチンリフォームの大きな目的の一つです。
家族構成の変化や使われる方が変わることで、調理・片付け・家族のコミュニケーションの取り方なども見直せるのが、キッチンリフォームの魅力です。また取り替える際もその先を見据えたプランも考えることが大切になります。
キッチンリフォームを進める前に
キッチンリフォームは、決して安い買い物ではありません。だからこそ計画には最低限の知っておくべき知識と計画性をもって進めていきましょう。ここでは実際にお客様から聞かれることの多い気になる4つのテーマについて解説いたします。
キッチンの寿命は20年程度
一般的に、キッチン本体(キャビネット・ワークトップ・シンクなど)の耐用年数は約20年程度とされています。もちろん、使い方やお手入れの頻度によって多少の差はありますが、水回りのキッチンは20年を超えると見えない部分で劣化が進みやすくなります。
たとえば、配管の腐食や収納のゆがみ、表面の剥がれや臭いの定着などは、長く使っているからこその症状です。「まだ使えるけど、なんとなく不満が出てきたな…」と感じたら、それは替え時のサインかもしれません。
設備機器の寿命は10年程度
ビルトインのガスコンロやIHクッキングヒーター、レンジフード、食洗機、水栓金具などは、一般的に10年程度が交換の目安です。修理などに使う経年劣化しやすい箇所の交換部品も10年程度で供給が終了することが多いため、突然壊れてしまっても「修理不可」となるケースもあります。
複数の機器が同時に寿命を迎えることもあり、その場合はキッチン全体を一新したほうがトータルで割安になることも。「設備機器だけ交換するか」それとも「全部リフォームするか」は、全体の状態を見ながらご相談いただくのがベストです。
修理とリフォーム、どちらがお得?
急な不具合によるご依頼などは「壊れた部分だけ直したい」という声をもよくいただきます。確かに、一部の修理で済むならコストは抑えられますが、築年数が経っている場合は「修理を繰り返す方が高くつく」ことも少なくありません。
例えば水栓金具一つにしてもパッキンの交換をするために部品代と工賃がかかり、修理し終えても1年のうちに違う箇所の不具合ということもよくあります。15年以上経過しているキッチンの1つ目の不具合は他の部分も交換時期が来ているというサインだと思って取替を検討することも大切です。
私たちワーキング・ビーは「修理だけでも大丈夫か、取替を検討した方がいいのか」の見極めもいたします。プロとして現状をしっかりと把握し、いろいろな場合のご提案をいたします。必要以上のリフォームはお勧めいたしませんのでご安心ください。
リフォームの注意点
キッチンリフォームで意外と見落とされがちなのが、「構造面での制約」です。
たとえば
- 排水管の位置が変えられない
- 換気ダクトの取り回しに限界がある
- マンションの場合、構造上取れない梁や柱があったり、規制がある
といった設置条件の壁が出てくることがあります。
またショールームに行くと展示しているのものの基準で見てしまい、自宅のスペースには入らない場合や取り付けが困難なケースも少なくありません。取り替えるキッチンは「見た目の好み」よりも「自宅に取り付けた際の使い勝手や機能面」を重視し、設置条件にあったプラン設計をしましょう。
私たちリフォーム会社の仕事は、そういった見えない部分の条件も加味して、お客様に合った最適な提案をすることです。「せっかくリフォームしたのに、使いにくい…」と後悔しないためにも、ぜひ専門家のアドバイスを活用してください。
キッチンリフォームの種類を知る
キッチンリフォームと言っても、その内容は実にさまざまです。「どこまで手を入れるのか」「何を改善したいのか」によって、必要な工事の規模も、費用も大きく変わってきます。
ここでは、ワーキング・ビーにくる実際のご相談内容として多い3つのリフォームパターンをご紹介します。ご自身のお悩みと照らし合わせながらリフォーム方法を検討してみてください
設備機器の入替え
「今のキッチンは大きく変えたくないけど、古くなった設備だけは新しくしたい」という方に多いのがこのパターンです。
対象になるのは以下のように部分的な設備機器です。
- ビルトインコンロ(ガス・IH)
- 食洗機
- 換気扇(レンジフード)
- 水栓金具
- 照明器具
10年以上前の設備は今よりも水道・ガスなどの光熱費がかかり、掃除のしやすさも格段に改善されています。最新の省エネ機能の商品に替えるだけでも大きな効果があります。掃除のしやすさも大きく変わっており日常の家事の負担が減るので「できる範囲でコストも抑えて快適にしたい」という方におすすめです。
キッチンの入替え
キッチンの本体(キャビネット・ワークトップ・収納・シンクなど)を丸ごと新しいものに入れ替えるリフォームです。現在のレイアウトは大きく変えず、既存の配管・換気ダクトの位置を活かしながら工事するケースが多くなります。
このパターンは、
・収納が使いにくい(収納が少ない)
・見た目も古くなってきたので一新したい
・家族構成が変わり、主に使う方の身長に合わせキッチンの高さや吊り戸、レンジフードなどの高さを変えたい
という方に特に向いています。
最近は、引き出しタイプのスライド収納や、手元を隠せる腰壁付きカウンターなど、使いやすさに優れたシステムキッチンも豊富です。サイズやカラーも選べるため、暮らしに合わせたカスタマイズがしやすいのも魅力です。
LDKまるごとリフォーム
まるごとリフォームを希望される方は「家族が見ながら料理をしたい」「親子でキッチンに立つには狭すぎる」などキッチンを今の形や配置を替えたり、LDKの間取りの広さを変更し快適にしたいという方におすすめのリフォームです。
たとえば、
- 壁付けキッチンを対面式に変更
- ダイニングとキッチンの間の壁を抜いて開放感アップ
- 床材や照明も含めたトータルコーディネート
など、空間全体の「つながり」や「動線」を改善できるのがこのリフォームの特長です。
当然、費用や工期はかかりますが、そのぶん「暮らしの質」を根本から変えるリフォームになります。「家族とのコミュニケーションが増えた」「来客が楽しみになった」というお声も多くいただきます。
キッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームは「設備を選んで設置すれば終わり」ではありません。費用・機能・動線・インテリアの調和などのあらゆる要素が絡み合うため、事前に把握しておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、現場でよくご相談いただく「気をつけるべき5つの注意点」をご紹介します。
リフォーム費用は「キッチンの価格+工事費」
お客様から多い誤解のひとつが、「カタログに載っているキッチンの価格=リフォーム費用」という認識です。
実際には、キッチン本体の価格に加えて、
- 既存キッチンの解体撤去費用
- 給排水・電気工事費
- 床や壁の補修
- 取付工事の人件費
などの施工に関わる費用が別途かかります。
たとえば100万円のキッチンを選んでも、工事費込みで150万円前後になることも珍しくありません。「本体価格だけで判断しないこと」が、後悔しないリフォームの第一歩です。
そして「キッチンの本体価格」は定価であり、キッチンブランドやシリーズ、オプションにより異なりますが、割引があるものがほとんどです。商品によっては本体価格の半額程になる場合もあります。
コンロやシンクなどパーツのグレードで価格が変わる
先ほどのキッチン本体の価格について詳しく説明すると、同じシリーズのキッチンでも、コンロ・換気扇・シンク・水栓金具・収納パーツなど、は選ぶパーツのグレードで最終的な金額は大きく変わります。
ブランドにより価格の設定は様々条件はありますが、標準仕様からグレードをあげた仕様にしたり、最新機器のもの、標準仕様にはついていないオプションでつけれるパーツなどは割引額が変わり割高になります。
どれも便利そうで見るとあれもこれもつけたくなりますが、そうなると予算はすぐにオーバーしてしまいます。
本当に必要なものを選び、どこを改善したかったのか、どこにこだわるのかを明確にしてからショールームやカタログを見て決めていきましょう。
プラスアルファの機能をどうするか
最近のシステムキッチンは、ただ使いやすいだけではなく、便利な機能がたくさんあります。
例えば
- 自動水栓(手をかざすだけで水が出る)
- 食器乾燥庫や食洗機
- 手元灯や調光機能付き照明
- 電動昇降収納棚
など、どれも魅力的ですが、すべてを取り入れると費用は確実に跳ね上がります。
「あると便利だけど、なくても困らない」ものは本当に必要か。ご家族の人数やキッチンの使い方に合わせて、「機能の優先順位」を整理しておきましょう。
キッチン家電の置き場を確保する
キッチンの取替の場合
意外と見落とされがちなのが、家電のレイアウトです。
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 電気ポット・コーヒーメーカー
- ホットプレート・フードプロセッサー
など、キッチンには大小さまざまな家電が集まります。
キッチンリフォームを計画するときには今使っている家電をどこに置くかを決めておくことが大事です。家電の置き場を決めることで、コンセントの位置を使いやすい位置に変更したりたこ足配線などをしている場合はコンセントを増やすことも検討しましょう。
もし食器棚が古ければ、新たにカップボードも検討するのもよい機会かもしれません。カップボードにすることでキッチンと統一ができるだけではなく、地震対策にもなります。
リビングやダイニングとのコーディネートも大事
キッチンは単体で考えるのではなく、LDK空間全体の中でどう見えるかを意識することが大切です。
例えば
- 壁紙や床材の色と合っているか
- リビングから見えるときに浮いて見えないか
- 照明や家具とトーンが合っているか
など、キッチンのデザインはインテリアの印象を左右する重要な要素です。
ワーキング・ビーでは、キッチンだけでなく、空間全体をバランスよくコーディネートしたご提案も得意としています。ご家族の暮らし方にフィットした「ちょうどいいキッチン空間」を一緒に作っていきましょう。
キッチンをリフォームする手順
キッチンリフォームを成功させるためには、いきなりショールームを見に行ったり、どのキッチンにしようかと商品決めを先にしたくなりますが、そうするとかえって時間がかかってしまったり、予算の見当がつかず計画がうまく進まなくなります。
リフォームを成功させるためには、事前の整理と順番がとても大切です。
ここでは私たちワーキング・ビーがお客様にいつもご案内している「キッチンリフォームの基本ステップをご紹介いたします。
キッチンの不満点を洗い出す
まずは、今のキッチンで感じている不便や不満をできるだけ具体的に挙げてみましょう。たとえば「作業スペースが狭くて料理しづらい」「シンクが小さくて洗い物が大変」「収納が少なく、物が出しっぱなしになる」といった、日常の中で感じている小さなストレスも見逃さず書き出しておくことが大切です。
この不満や不便な点を洗い出す時も、できる限りご家族で会議をして意見を聞きましょう
ご家族全員が感じていることを共有することで、リフォームで改善すべきポイントがより明確になります。
不満を解消できるキッチンのイメージを書き出す
洗い出した不満点に対して、どんなキッチンであれば快適に過ごせるか、理想のイメージを描いてみましょう。「調理スペースを広くしたい」「対面式にして家族と会話しながら料理したい」「掃除がしやすい素材にしたい」「収納はスライド式にして取り出しやすくしたい」など、思いつくままに書き出して構いません。そして、その解消したいイメージに優先順位をつけていきましょう。
大切なのは、「なんとなく」のイメージを「言葉にして残す」ことです。これを、打ち合わせの際に私たちに見せていただくことでお客様のお困りごとややりたいリフォームのイメージがつかみやすく、抜けもなく要望を知ることができます。
キッチンの間取りや機能性を具体的に決める
理想のイメージができたら、次はそれを具体的なレイアウトや機能に落とし込んでいきます。どのタイプのキッチンレイアウト(I型・L型・対面式・アイランド型など)が空間に合うのか、作業スペースはどのくらい欲しいのか、コンロ・シンク・冷蔵庫の配置は動きやすい導線になっているか、といった点を一つずつ整理していきます。
収納に関してはどこに何を収納して使われているかは各家庭でさまざまです。またその量も異なります。どんな調理器具をどれだけお持ちか、整理できるものは整理してキッチン収納に入れたいというものを考えておきましょう。
私たちワーキング・ビーは、ヒヤリングを重ねながら、細部までプランニングしお客様の暮らしにぴったりのキッチン空間をご提案いたします。
キッチンリフォームで失敗しないためのポイント
キッチンリフォームは、毎日の暮らしをより快適にするための大切な工事です。しかし、使い勝手や動線、設備の選び方を間違えると、リフォームをして綺麗にはなったのになんだか使いずらい・不便と後悔につながる場合もあります。
ここでは私たちが現場で培ってきた「失敗しないためのキッチンリフォームのポイント」をご紹介いたします。
調理しやすいキッチンの基本はトライアングル
キッチンの使いやすさを大きく左右するのが、冷蔵庫・シンク・コンロを結ぶ「トライアングル」の配置です。料理をする際は、この3つを移動しながら調理をするためこの3つの距離をスムーズに移動できることで調理のしやすさに大きく影響します。
どれか1つが離れすぎていたり、動線上に障害物があると、毎日の料理がストレスに感じられることも。リフォームの際は、間取りの制約だけでなく、動きやすさを意識した配置を考えることが大切です。
ワークトップの高さ
作業台(ワークトップ)の高さは、自分の体格に合っていないと、腰や肩に負担がかかりやすくなります。目安としては「身長÷2+5cm」が適した高さとされていますが、実際の使いやすさは個人差があります。現在のシステムキッチンはこのワークトップの高さが選べるものがほとんどです。
ショールームなどで実際に立ってみて、無理のない姿勢で作業できる高さを確認しておくと安心です。家族でキッチンを使う場合は、複数人の身長バランスも踏まえて検討しましょう。
調理スペースの広さ
調理中の作業台が狭いと、まな板や材料を置く場所が足りず、作業効率が落ちてしまいます。少なくとも幅60cm以上、できれば80cm程度のスペースを確保しておくと安心です。キッチンのサイズ自体を変えられない場合でも、シンクの上に使えるボードや、壁面収納を工夫することで、調理スペースの確保は可能です。
作業スペースは余裕を持って
キッチンは「人が通るスペース」も大切なポイントです。対面式の場合はカウンターとの間に、最低でも90cm程度の余裕があると快適です。収納している物の場所により、調理している人の後ろを通る、そのスペースも余裕をもって設計しましょう。人がすれ違えるようにしたい場合は、120cm程度あると理想的です。限られたスペースを最大限に活かすために、動線設計には特に注意を払うようにしましょう。
対面キッチンはメリットが大きいが狭くならない様に注意
人気の対面キッチンは、家族とのコミュニケーションが取りやすく、見た目にも開放感があります。ただし、その分リビング・ダイニングとの距離が縮まり、空間にゆとりがなくなるケースもあります。通路幅や家電の置き場所など、設計段階でしっかりとシミュレーションし、「対面式にしたけど動きにくい」とならないよう注意が必要です。
床・壁の材質にも注意
床や壁の仕上げ材は、デザイン性だけでなく、汚れにくさや掃除のしやすさも重視しましょう。キッチンは水や油が飛びやすいため、床はクッションフロアや耐水性の高いフローリング、壁はコンロ周りにはキッチンパネル、ほかのクロス面はふき取りなどが可能なクロスをなどのなどメンテナンス性の良い素材を選ぶのがおすすめです。
おしゃれさだけで決めず、機能性とのバランスも考えることで、快適で長持ちする空間が実現できます。
キッチンの収納計画
リフォームで後悔しがちなのが「収納スペースの不足」についてです。使いやすいキッチンを目指すなら、何をどこに収納するかをしっかり計画することが必要です。
使用頻度の高い調理器具は取り出しやすい引き出し式に、調味料は手元に配置するなど、自分の調理スタイルに合わせた収納プランを考えましょう。吊戸棚やパントリーなども含めて、出し入れのしやすさを重視することが大切です。
収納に仕舞えない・仕舞わないものも予め考えておく
キッチン収納を考える際には、あえて「仕舞わないもの」も想定しておくと失敗が少なくなります。たとえば、ゴミ箱や調理中によく使う家電などは、必ずしも収納するとは限りません。家電は動線を考え使いやすい高さや位置に、ごみ箱は動線に邪魔のならないところで可能ならすっきり収納させることで見た目にも整った印象になります。
基本的な設置タイプ
キッチンのリフォームを検討する際、まず把握しておきたいのが「レイアウトの種類」です。キッチンの設置タイプは、広さや家族構成によって向きや不向きが別れるためそれぞれの特徴を理解して選びましょう。
日本には比較的多いI型タイプキッチン
I型キッチンは、コンロ・シンク・作業台が一列に並んだもっともシンプルなタイプで、日本の住宅では一番多く8割以上このタイプです。コンパクトで設置しやすく、デットスペースもあまりないのでリフォームの自由度も高いです。価格的にも抑えることが可能なためリフォームされる方にも人気です。
最近では対面キッチンはコストがかかるという方がこのI型キッチンと造作壁で対面風にされるお家も増えてきています。
セパレートの二列型キッチン
シンクとコンロ、作業スペースをそれぞれ左右に分けて配置する二列型(セパレート型)は、調理と配膳の動作を分離しやすく、動線が非常にスムーズです。作業台の面積も広く確保できるため、複数人でキッチンを使うご家庭にも向いています。
2世帯、3世帯のご家庭で採用されている場合がおおいです。
スムーズな導線を作りやすいL字型キッチン
L字型キッチンは、コンロとシンクを90度の角度で配置し、調理中の動作を最小限の移動でこなせる導線の良さが魅力です。I型よりも作業スペースや収納が広く取れるうえ、コーナー部分も有効活用すれば効率的なレイアウトが可能になります。
壁付けタイプと対面タイプのどちらにも対応でき、空間の広さや希望する雰囲気に応じて柔軟にプランニングできるのも特徴です。
広い作業台を確保できるU字型
3方向をぐるりと囲むように設計されるU字型キッチンは、調理・配膳・片付けの各動線が短く済み、キッチンの中で「立ったまま回れる」効率の良さが魅力です。作業台も収納もたっぷり確保でき、調理好きな方や頻繁にキッチンに立つ方におすすめです。ただし、ある程度のスペースが必要となるため、空間に余裕のある間取りでないと導入が難しい点に注意しましょう。キッチンの大きさがあるためリビングやダイニングもある程度広さに余裕がないと圧迫感が出やすくなるためリフォームで採用するにはきちんとした設計と広さのバランスを考えなければいけません。
壁付けタイプのレイアウト
キッチンの配置を考える際、「壁付けタイプ」は空間を広く使いたい方にとって、使いやすいキッチンになります。リビングやダイニングとの一体感を重視した間取りや、コンパクトな住まいやマンションにも採用しやすい形です。
ここでは、壁付け型における代表的なレイアウトを4つご紹介します。
I型の壁付タイプキッチン
壁に沿って一直線に配置された「I型壁付キッチン」は、最も一般的で省スペースなレイアウトです。キッチンを壁側に寄せることで、リビング・ダイニング側に広々とした空間が確保できるため、限られた面積の住宅でも有効です。
また、リフォーム費用も比較的抑えやすく、コンパクトな間取りとの相性が良好。各キッチンブランドからもたくさんの種類が出ていて自分に合ったキッチンが見つけやすいです。ただし、背後に壁がないため、
換気や匂い対策をしっかりと行うことが重要です。
L字型の壁付タイプ
L字型を壁に沿って配置することで、I型よりも広い作業スペースと収納量を確保できるのが特徴です。シンクとコンロの距離が近く、動線がコンパクトにまとまるため、調理のしやすさが格段に向上します。
また、対面キッチンに比べて集中して作業しやすい点も好まれる理由のひとつです。
キッチンスペースをぐるりと囲む形のU字型
U字型の壁付けキッチンは、3方向を壁に囲まれたレイアウトで、作業台・シンク・コンロをバランスよく配置することが可能で
収納力も抜群で、調理器具や食材をスムーズに出し入れできます。
ただし、
冷蔵庫を置くスペースなども考えるとある程度の広さが必要で、通路幅が狭いと圧迫感が出るため、レイアウト設計には工夫が求められます。
壁付タイプの二列型
キッチンを2列に分け、それぞれ壁に沿って配置する「二列型の壁付キッチン」は、シンク側とコンロ側を分離することで動線がスムーズになり、調理効率が高まります。作業スペースも広く取れるため、複数人でキッチンに立つご家庭や、調理・配膳の分業が多いご家庭にはとても向いていて
2世帯3世帯住宅などで採用されることがあります。
左右の壁に沿った設計となるため、中央通路をしっかり確保することが重要です。動きやすさと収納力の両方をバランス良く備えた、実用的なレイアウトです。
ペニンシュラタイプキッチン
キッチン空間の「開放感」と「家族とのつながり」を重視したい方に人気なのが、「ペニンシュラ型キッチン」です。ペニンシュラ(peninsula=半島)の名の通り、カウンターの一部が壁に接していて、もう一方は開放されているのが特徴です。対面式のレイアウトを実現できるため、リビングとの一体感が生まれ、家族との会話を楽しみながら調理したい方にぴったりです。ここでは代表的な4つのレイアウトについて、それぞれの特徴をご紹介します。
I型のペニンシュラレイアウト
最もシンプルかつ人気のあるレイアウトが、I型のペニンシュラキッチンです。直線的なI型キッチンを対面式にし、カウンターの片側を壁に接する形で配置します。
限られたスペースでも採用しやすく、開放感がありながらも効率の良い作業動線を実現できます。カウンターをダイニング側に延ばせば、配膳や朝食カウンターとしても使えて利便性もアップします。
L字型のペニンシュラレイアウト
調理中の動線が短く、シンクとコンロの行き来がスムーズなL字型を対面式にしたのが、L字型ペニンシュラです。2辺を効率よく使えることで作業スペースと収納力が向上し、キッチンに立つ時間が長い方や同時調理をしたいご家庭にも適しています。
空間の広さに余裕があれば、カウンター越しにリビングとのつながりも感じられ、居心地のよいLDKが実現できます。
U字型のペニンシュラレイアウト
3方向に作業スペースを確保できるU字型に、対面要素を加えた贅沢なレイアウトです。調理・洗い物・収納とすべての作業が効率的に行えるため、料理好きの方や家事効率を重視する方にはとても満足度が高い型です。
ただし、設置にはある程度のスペースが必要で、キッチンのこもり感が出ないよう、リビング側とのバランスを取ることが重要です。
二列型のペニンシュラレイアウト
シンクとコンロを左右に分けた二列型キッチンに、対面式カウンターを加えたスタイルです。セパレートされた作業台で作業効率が高く、さらに一部をペニンシュラ化することで開放感と家族とのコミュニケーション性もアップします。
キッチンの片側が壁付きになるため、収納や家電置き場を集約しやすく、見た目と機能性の両立が可能です。
アイランドタイプキッチン
LDK空間に「特別感」と「華やかさ」をもたらす存在が「アイランドキッチン」です。壁に接していない独立型のレイアウトで、まるで「キッチンが家具のように存在する」ような空間演出が可能になります。
回遊性が高く、複数人でも作業しやすいため、ホームパーティや家族で料理を楽しみたい方におすすめです。デザイン性と開放感を重視したい方にぴったりですが、設置には十分なスペースと換気計画が必要になります。
ここでは、アイランドキッチンの代表的な2つのスタイルをご紹介します。
アイランドキッチンI型
シンク・コンロなどを一列にまとめ、独立した島のようにLDKの中央に配置するタイプです。ダイニング・リビングとの一体感が抜群で、家族とコミュニケーションをとりながら調理ができるのが最大の魅力です。
見た目の美しさもさることながら、前後左右どこからでもアクセスできるため、回遊性のある空間づくりが可能。ただし、常に見られる場所だからこそ、収納計画と整理整頓のしやすさはとても重要になります。
アイランドキッチン2列型
調理台と収納・家電スペースを分けて配置する二列型の発展形です。片側はアイランドとしてリビングに開放し、もう一方は壁側に収納や冷蔵庫などをまとめることで、スッキリとした動線と作業効率が両立できます。
見た目にも機能にもこだわりたい方に人気のスタイルで、近年はリフォームで採用されるケースも増えています。キッチンスペースにある程度の広さが必要ですが、その分理想の空間を実現できるスタイルです。
まとめ
キッチンリフォームは、単に古くなったから替える、設備を新しく取り替えるという工事ではありません。毎日の家事の中でも一番多くの時間をつかい、家族の集まる場所にもなりま
す。また各お家の暮らしに合ったキッチンがあり、同じキッチンでも使う人によって使いやすい、使いづらさがあります。
「キッチンはすべてオーダーメイド」あなたにピッタリなキッチンを探しましょう。
そのために私たちワーキング・ビーは、今までの現場で培った経験を生かし、お客様に合ったプランを丁寧なヒアリングを元にプランニングしていきます。
「料理が楽しくなった」
「家事が楽になった」
「家族団らんの時間が増えた」そんな幸せなリフォームをしませんか?
ワーキング・ビーではこれまでありがたいことに施工実績3万件以上、年間3000件以上のご依頼を頂いています。キッチンリフォームももちろん多くの実績がありますので、ぜひ信頼していただき、お客様のお悩みにあった最適なプランをお出しいたしますので、お気軽にワーキング・ビーまでお問い合わせください^^