お役立ちコラム
トイレリフォームのポイント解説

お家の中でトイレは毎日家族が使う場所。そのため汚れやすく、清潔に保つには日々の掃除が大切ですが、トイレ掃除はなかなか大変ですよね。便器や便座は掃除しにくく汚れも見落としやすく、臭いが残ってしまったり落ちにくい汚れに変わり、家事の中でもストレスのたまる場所の一つだと思います。
しかし、各メーカーお手入れのしやすさは格段に進化しており、掃除しやすくだけではなく初めから汚れが付きにくくなった素材や機能だったり、従来のトイレに比べると1/3程度の水で流せる節水トイレが出てきました。
ワーキング・ビーではトイレ工事も施工件数豊富で、お客様の暮らしに寄り添った提案・安心価格・安全な工事のリフォームを行っています。
この記事では、交換のサインや最新のトイレ事情、リフォームの進め方や失敗しないためのコツまで、現場目線でわかりやすく解説します。「そろそろ替えどきかも」と感じたら、ぜひご相談ください。トイレ空間を、もっと清潔で心地よい場所へリフレッシュしてみませんか?
トイレの水漏れ・不具合は交換のサイン
トイレの故障は急にくるというよりは、少しずついろいろな症状が出てきている場合が多いです。下記のような少しの変化や症状が出てくれば「交換のタイミング」が近づいてきているサインかもしれません。
便器の根元から水がにじむ
トイレの床が常に湿っていたり、水たまりができるような場合、パッキンの劣化や便器と配管の接合不良が考えられます。修理で済む場合もありますが、製造年数が古い便器の場合
は、交換を検討した方が安心です。放置しておくと床が腐食しトイレ交換だけではなくトイレの床の改修など大掛かりになる可能性があります。
タンク内から水の音が止まらない
タンク内のゴムフロートやボールタップといった部品はおおよそ15年程度で劣化の目安となります。15年以上使用しているトイレからの水の音は経年劣化の可能性が高いです。水道代の無駄になるだけでなく、トイレの部品全体が劣化しているサインでもあります。
水を流しても勢いが弱い
排水の流れが悪い・水の勢いが弱い場合は、内部の構造不良や、タンク部品の劣化による水量の減少が原因です。
従来型のトイレの場合、節水タイプへの交換が一石二鳥になるケースもあります。
便器にヒビや変色がある
陶器製の便器でも、微細なヒビや着色は経年でどうしても避けられません。ヒビは水漏れにつながるリスクがあり、見た目以上に深刻な劣化の可能性も。早めの交換がおすすめです。
トイレの修理と交換、どちらが得策?
トイレで先ほどのような不具合があった場合、修理を頼むのか、交換するべきか悩みますよね。ポイントは、今使っているトイレの年数が「15年以上経っているかどうか」が修理か交換の目安になります。修理と交換のメリット・デメリットをお伝えいたします。
トイレ修理は本当に安い!?
「水が止まらない」「タンクのレバーが効かない」「便座の温度調整ができない」こういったトラブルは、部品交換や簡単な修理で済むケースが多く、費用も数千円〜1万円台で済むことがあります。
ただし、「修理できるのは部品が残っていればの話」という点です。製造から10年以上経過しているトイレだと、メーカーの部品供給が終了していることも多く、結果的に修理ができないこともあるので注意が必要です。
また、たとえ直ったとしても、1~2年で他の箇所の部品交換が必要になるケースが多いです。古い機種は水の使用量が多く、節水面で非効率なままです。短期的には安くても、将来的な光熱費や修理の繰り返しで、かえって高くついてしまうこともあります。
新しい節水型トイレに交換すれば、結果としてはお得に!
最近のトイレは「超節水型」が主流になっており、旧式の約13Lから最新型の3.8Lへと、大幅な節水が可能になっています。年間で見ると、約13,000円〜15,000円の水道代削減になるというデータもあります。10年で計算するとトイレ交換が可能な金額になりますよね。
また、最新のトイレには「お掃除しやすい形状」「汚れが付きにくい素材」や「自動洗浄・脱臭機能」など、清潔性・快適性の面でも進化しています。
単に直すだけでなく、「使いやすさ」「節水」「お手入れのしやすさ」までトータルで考えれば、交換は将来的にお得な選択肢であると言えます。
トイレリフォームの種類を知る
トイレのリフォームと言ってもその内容は実にさまざまです。便器だけの交換、トイレまるごとキレイにする内装工事を含めたトイレ交換、介護保険を使った段差解消や手すり取り付け工事、トイレを拡張させたり、洗面浴室などの水回り工事を一緒に行う改修工事など、工事の規模や費用工期などは大きく異なります。
ここでは代表的な2つのパターンをご紹介します。
トイレの入替え
もっともスタンダードで、費用・工期ともにコンパクトなのがこのタイプです。便器本体を最新モデルに入れ替えるだけで、節水性能の向上、ニオイ対策、自動洗浄など多くの機能が一気にアップグレードされます。
また、便器の交換に合わせてクッションフロアや壁紙も張り替えると、空間全体が一新され、より清潔感のある印象に一新できます。工期も短く、早ければ半日〜1日で完了するため、初めてのリフォームにもおすすめです。
水まわり一新リフォーム
築年数が経っている住宅では、トイレ単体だけでなく、洗面所・浴室などの水まわり全体を同時にリフォームするケースも多くあります。これにより、工事も効率よく進めれるためバラバラで行うより工期が短くなったり価格を抑えることが可能になります。
また、内装のテイストや機能性をトータルで整えることで、水まわり空間全体が調和のとれた心地よい場所へと生まれ変わります。収納や動線も見直せるので、家事の効率アップにもつながります。
トイレリフォームの前に知っておきたいチェックポイント
トイレのリフォームは、単に「新しい便器に変えるだけ」と思われがちですが、新築と異なり、既存の排水菅や給水管の位置、トイレの広さなどによって選べる商品が異なります。
選べる商品とはどういうことなのかポイントをいくつかご紹介いたします。
便器の種類
まずは、現在使っている便器のタイプを確認しましょう。一般的に以下の3種類に分類されます。特に手洗い器付きトイレからタンクレストイレに交換したい場合は手洗い器などがなくなるので、別途手洗い器を設置するのかなども検討が必要です。
種類 | 特徴 |
一体型便器 | タンクと便器、便座が一体化。掃除がしやすく、見た目もスッキリ。 |
組み合わせ型便器 | 便器・タンク・便座が別々。コストを抑えやすく、交換も柔軟。 |
タンクレストイレ | タンクがなくスタイリッシュ。水圧が重要。手洗い器は別途設置が必要。 |
※現在どのタイプを使用しているかによって、交換できる製品の選択肢が変わるため、確認が必要です。
マンションと戸建てでは排水の位置が違う
戸建て住宅では床下に空間があるため、排水は「床排水」が一般的です。一方でマンションなどでは床下に配管スペースが確保できないことが多く、「壁排水(横引き排水)」タイプが主流です。
この排水方式によって、設置できる便器の仕様が異るため、マンションにお住いの場合はマンション用などと書かれたものを選ぶなどしましょう。
便器選びで重要なのが排水芯
排水芯とは、排水口の位置(壁から排水管の中心までの距離)のことです。この数値が異なると、便器の取り付け位置ができない場合や別途部材が必要になる場合があります。
排水芯の計測位置
床排水:壁から便器の排水穴の中心までの距離
壁排水:床から排水口の中心までの高さ
排水芯の種類
排水芯には主に以下のようなバリエーションがあります。
排水方式 | 排水芯の代表的なサイズ |
床排水 | 200mm(主流)・120mm・305mm |
壁排水 | 120mmが一般的 |
多くのメーカーでは「リモデル対応便器」が用意されており、異なる排水芯にも対応可能な製品があります。とはいえ、現場の正確な採寸が重要なためプロによる商品選定がお勧めです。ワーキング・ビーでは、無料で現地調査やお見積りいたします。
クッションフロアや、壁紙の張り替えは必要?
便器の交換だけでなく、床や壁の仕上げも一緒に見直すことで、トイレ空間は驚くほど生まれ変わります。とくに「クッションフロア」や「壁紙(クロス)」の張り替えは、工期もあまり伸びず小規模で比較的安価に実現できる上に、見た目の清潔感や快適性がグッとアップするため、非常におすすめです。既存がクッションフロアの床材の場合は、10年以上経過していると、便器と床の接地面が黄ばみや湿気でくろずんだりしていることがほとんどで、床やクロスを後からやっぱり張り替えたいとなると便器の脱着が必要となりコストがかかってきます。この機会に張替をお勧めいたします。
床クッションフロアを張り替えて、きれいな仕上がりに!
トイレの床は尿ハネや湿気、洗剤などにさらされやすく、想像以上に劣化が進みやすい場所です。クッションフロアは耐水性・掃除性に優れ、抗菌・消臭機能を併せ持った商品も多く、柄や色も豊富。最近では石目調・木目調など、おしゃれなデザインも多く、床を変えるだけで空間全体の印象が明るくなります。
また少し高級感を出したい場合はフロアタイルなどもお勧めいたします。
トイレ交換時が壁紙張り替えのチャンス
便器を取り外すタイミングは、壁紙を張り替える絶好のチャンスです。施工スペースが広がり、壁の下部まできれいに貼り替えることができるため、仕上がりも美しくなります。
壁紙も固く絞った雑巾で拭き掃除ができる表面硬化されているものや、消臭・抗菌作用のあるクロスをお勧めいたします。
内装工事ありのトイレリフォーム事例
過去に工事したお客様の施工事例をご紹介いたします。
「使っていないトイレの設備を撤去して広々とくつろげるトイレスペースに!」
賢いトイレカラーの選び方は?
トイレ工事で便器と内装を工事する場合それぞれの選ぶ色によって空間の雰囲気は大きく変わります。最近は機能や掃除のしやすさだけではなく、デザインにもこだわりたいというお客様が増えています。
ここでは、代表的なカラーとその印象をご紹介します。
定番のベーシックカラー・ホワイト・アイボリー系
やはり人気が根強いのが、清潔感あふれる白・アイボリー系のカラーです。
・空間を広く見せたい
・清潔感を重視したい
・飽きのこない色にしたい
という方におすすめです。
白系は照明の反射率も高いため、明るく開放的なトイレ空間を演出しやすいのが特徴。壁紙や床材との組み合わせもしやすく、初めてリフォームする方でも取り入れやすいカラーです。
あと健康管理という面で、便の色など毎日の変化を気づけるようにホワイトを選ばれる方も多いです。
優しいピンク系・落ち着きのあるニュアンス系
近年人気が高まっているのが、ほんのりと温かみのあるピンクや、グレージュ・ベージュなどのニュアンスカラーです。特にピンク系は、肌の色をきれいに見せる効果があり、女性からの支持が高い傾向にあります。
また、落ち着いたニュアンス系カラーは、木目調の床やナチュラルな壁紙と相性が良く、リビングの延長のような“くつろぎ感”のある空間づくりにぴったりです。
理想を叶えるトイレリフォームのコツ
トイレはただ便器があって用を足すという空間ではありません。少しの工夫と細かな配慮で清潔で使いやすく落ち着ける空間になります。ここではそんな理想のトイレのポイントをいくつかご紹介いたします。
トイレ室内を広くする&収納を増やす
リフォームを検討するなら、将来を見据え車いすや介助者が入れるほどのゆとりのある空間に広げるのも検討材料になります。あと収納が少ない場合や高い位置にあり使いずらいなどの際は収納棚を検討することも大切です。広さがあまり確保できない場所では壁の厚みを利用した埋込の収納などもあります。
扉は引き戸タイプもしくは外開き
内開きの扉は、中で人が倒れていた場合に開けられない危険もあります。引き戸や外開きに変更することで、安全性と出入りのしやすさが向上します。
出入り口はフラットに段差なく
つまずき防止のため、床の段差は極力なくしましょう。バリアフリーの視点からも大切なポイントです。(介護認定を受けておられる方がおられれば介護保険を使ったリフォーム工事の対象工事になります。詳しくはご相談ください。)
便器は足腰への負担が軽い洋式に
和式から洋式への変更は、膝や腰に負担をかけない体勢がとれるため、高齢の方や小さなお子さまにも優しい選択です。(介護認定を受けておられる方がおられれば介護保険を使ったリフォーム工事の対象工事になります。詳しくはご相談ください。)
床材は滑りにくいものを
水はねや足元の汚れを考慮し、防水性・防滑性に優れたクッションフロアやフロアタイルなどを選びましょう。掃除のしやすさも考慮したい点です。(介護認定を受けておられる方がおられれば介護保険を使ったリフォーム工事の対象工事になります。詳しくはご相談ください。)
手すりを設置する
立ち上がりやすさ、バランスを保ちやすくするために、便器横や出入り口付近に手すりを設置するのがおすすめです。(介護認定を受けておられる方がおられれば介護保険を使ったリフォーム工事の対象工事になります。詳しくはご相談ください。)
照明は足元が見える明るさのものを
夜間の使用にも安心な、足元までしっかり照らす照明計画を。人感センサー付きの照明なら、スイッチ操作の手間も省けて便利です。
手洗い器があると便利
トイレと別に手洗いスペースを設けることで、お子様でも使いやすく水はねなども軽減され掃除しやすい空間にかわります。
タンクレストイレを設置する際は特に要検討です。
できればトイレの場所は寝室の近くに
将来的な介護や夜間の移動を考えると、寝室とトイレの距離をできるだけ近くする設計が安心です。
ヒートショック防止の対策を
冬場の温度差による急激な血圧変動を避けるため、床面がタイルであったり窓から冷気がくる場合は断熱性の高い内装材や断熱窓の使用を検討しましょう。
緊急呼び出しボタンもあるとベター
高齢のご家族がいる場合や将来を見据えて、緊急呼び出しボタンの設置もおすすめです。万一のときにも安心です。
失敗しないためのポイント
トイレリフォームは工期も短く簡単にできる工事ではありますが、少しの知識を持つことで今後十数年の毎日のトイレが変わります。「あの時ここもこうしておけばよかった」などならないためにもゆとりを持った計画と確認が必要になります。現場の私たちが実際に見たり聞いたりした「失敗を防ぐためのポイント」をご紹介いたします。
10年後、20年後を見据える
リフォームは今だけでなく、将来の暮らしを見据えるのが大切です。将来の加齢や家族構成の変化を想定し、バリアフリー設計や介護にも対応しやすい設備を選んでおくと安心です。
例えば、今は狭いから手すりがいらないといっていても、今後のことを考えて手すりをつけるための下地を入れておくなども大切な項目です。
予算とリフォーム範囲を決める
「ここも、あそこも」と希望を詰め込みすぎると、すぐに予算オーバーになってしまうことも。予算を決め、優先順位を明確にし、予算内でどこまで出来るかを考えましょう。またあとから工事できるものと一緒のタイミングで工事しないといけないものなどをグループ化することが大切です。
要望をしっかり伝える
「プロだから分かってくれるだろう」と思いがちですが、お客様の感じている使いづらさや好みは言葉にしなければ伝わりません。他のお客様がよかったというものがすべての方に使いやすいものではないため、小さなことでも遠慮せず、具体的に伝えていただくことが、満足度の高いリフォームにつながります。
傾斜の確認
トイレの配管に適切な傾斜がついていないと、水が流れにくくなり、においや汚れの原因に。今使っていて排水の流れが悪い、トイレ近くの水回りで水圧が低いように感じるなどトイレ以外にも感じることはお伝えください。
コンセントの確認
最新のトイレは、温水洗浄便座や自動開閉機能など電源を必要とする機種が主流です。今洗浄便座などがついていないトイレを使用されている場合、設置場所にコンセントがあるか、または増設が必要かを事前に確認しておきましょう。
床材の状態を確認
長年使っているトイレの場合、床下が腐食していたり、下地が弱っていたりするケースもあります。見た目はきれいでも、解体して初めて劣化に気づくことも多いため、内装リフォームを含めた提案を受けておくと安心です。
壁材床材の消臭抗菌効果にも注目
壁紙や床材を張り替える場合は、消臭・防カビ・抗菌などの機能付き商品を壁紙を選ぶことで、長期的に快適な空間を維持できます。少しの材料代だけで快適に過ごせるのでぜひ検討してみてください。
まとめ
トイレリフォームはただ交換するだけのリフォームではありません。快適さ・掃除のしやすさ・安全面を高め、今後の毎日の生活を充実させる工事になります。
少しの不具合や使いにくさを感じた時が検討するタイミングです。家族皆さんで使うところだからこそ、一度家族会議でどこか使いにくいところがないか確認するのもいい機会だと思います。
また便器の種類や排水位置のお話もしましたが、ここはプロにきちんと採寸してもらい希望する機能性をもったものを数あるメーカーの中から選出してもらいましょう。そのためには業者選びは慎重に、豊富な実績と提案力のあるリフォーム会社を探すことが大切です。
ワーキング・ビーではこれまでありがたいことに施工実績3万件以上、年間3000件以上のご依頼を頂いています。トイレリフォームももちろん多くの実績がありますので、ぜひ信頼していただき、お客様のお悩みにあった最適なプランをお出しいたしますので、お気軽にワーキング・ビーまでお問い合わせください^^