お役立ちコラム
窓・ドア交換リフォームのポイント
みなさんは窓やドアのリフォームについて考えたことありますか?
冷暖房がなかなか効かない、車の音などの騒音がきになる、防犯対策をしたいと思われているかたは窓やドアの交換を検討してみませんか?
住まいの快適性や安全性に直結するのが「窓」と「ドア」です。断熱性能・防音性能・防犯性能など、これらの建具が果たす役割はとても大きく、リフォームによって暮らしの質が大きく向上することも珍しくありません。
さらに今は、高性能な内窓(二重窓)や断熱ドアなど、コストパフォーマンスに優れた製品が充実しています。また、補助金制度の活用によって、以前よりもぐっとお得にリフォームができるようになってきました。
この記事では、窓や玄関ドアの交換で得られる効果や、リフォームの種類・費用相場、よくある失敗とその対策、費用を抑えるポイントまで、分かりやすく・実用的に解説していきます。
窓・ドアリフォームで得られる効果
「窓やドアはまだ壊れていないから大丈夫」と思っていませんか? 実は、築年数が10年以上経っている住宅では、窓やドアの性能が今の暮らしに合っていないケースが多々あります。今の製品はどんどん性能が上がっていて、窓としてだけではなくプラスαの効果で快適な住空間に変えることができます。
私たちワーキング・ビーでも、日々の現場でこうした見えにくい不便を抱えているご家庭に数多く出会ってきました。ここでは、窓・ドアのリフォームによって得られる代表的な効果をご紹介します。
窓・ドアの使い勝手を高める
年数が経つと、ドアの開け閉めが重くなったり、窓の開閉がスムーズにいかなくなったりすることがあります。引き戸を片開きにしたり、鍵の性能を上げたりすることで、日常のストレスがぐっと軽減されます。車椅子対応のドアや開閉しやすいハンドルへの交換も、バリアフリーリフォームの一環として有効です。
結露を軽減する
古い窓ガラスやサッシでは断熱性能が低く、冬になるとガラス面にびっしりと結露が発生すると思います。結露は放置するとカビやダニの原因になり、健康にも悪影響を及ぼします。断熱性の高い複層ガラスや樹脂サッシに交換することで、結露の発生を大幅に抑えることができます。
冷暖房の効率を上げる
住宅で熱の出入りが多いのは屋根や外壁ではなく「窓」です。窓からは熱がとても逃げやすく、冬の暖房は約6割、夏の冷房は約7割が流入します。エアコンの効きが悪いと感じる方は窓が原因になっているかもしれません。断熱性の高い窓に交換することで、冷暖房効率がアップし、光熱費の削減にもつながります。
ヒートショックを防止する
寒い浴室やトイレから暖かいリビングに移動すると、急激な温度差でヒートショックが起こることがあります。窓リフォームによって特に冷える暖房器具のない洗面・浴室・トイレなどの
断熱性能を高めれば、居室間の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクも減少します。高齢者のいるご家庭には特におすすめしたいポイントです。
防犯性・防災性を高める
侵入窃盗の約6割は「窓」から起こるといわれています。防犯ガラスや補助錠付きの窓への交換、シャッターや面格子の設置は、空き巣対策に有効です。また、防災面では台風や飛来物からガラスを守る「強化ガラス」や「飛散防止フィルム」などがあり、シャッターがついていない箇所は特に重要な対策となります。
一緒に検討したいアイテム(網戸、シェード、シャッター)
窓やドアのリフォームに合わせて、網戸・シェード・シャッターの見直しもおすすめです。新しい窓に旧来の網戸をそのまま使うと、機能面でも見た目でもちぐはぐに。遮熱効果のあるシェードや、防犯・防災性を高める電動シャッターなど、組み合わせ次第で快適性がぐっとアップします。
窓・サッシリフォームの内容と費用相場
窓のリフォームとひと口に言っても、その目的によって内容や費用は大きく異なります。ここでは、目的別に代表的な工事内容と費用の目安をまとめました。お客様のご要望やご予算に合わせて、最適なプランをご提案するのが私たちワーキング・ビーの役割です。
使い勝手を改善したい場合
サッシの交換
古くなって開閉が重くなったサッシを新しいアルミや樹脂製に交換することで、軽くスムーズな開け閉めが実現します。
費用相場:5万~15万円/箇所
窓の大きさ・高さの変更
出入りしやすい掃き出し窓や、光を取り入れる高窓など、暮らしやすさに合わせたサイズ変更が可能です。大きくするだけでなく、浴室などが大きい窓が寒いので小さくしたいという工事も少なくありません。外壁の補修も含まれるため、工事規模に応じて費用は変動します。
費用相場:15万~40万円/箇所
断熱・結露対策をしたい場合
窓の交換(断熱窓に)
アルミサッシから樹脂製や複層ガラス窓に交換することで、冷暖房効率が上がり結露も軽減されます。
費用相場:10万~25万円/箇所
内窓(二重窓・インナーサッシ)の設置
今ある窓の内側にもう1枚窓を設置して断熱・防音性能を高める人気のリフォームです。解体などいらず短時間で取り付けできるため特に人気です。
費用相場:6万~15万円/箇所
窓ガラスのみの交換
単板ガラスをLow-E複層ガラスや真空ガラスに交換すれば、ガラス面からの熱損失が大幅に改善されます。
費用相場:3万~10万円/枚
風通しを良くしたい場合
窓の増設
風の通り道をつくることで自然換気がしやすくなります。採光も兼ねてリビングや階段への設置が人気です。
費用相場:15万~30万円/箇所
サッシの交換(通風タイプ)
横すべり出し窓や縦すべり出し窓など、通気性に優れたサッシへの交換も効果的です。
費用相場:7万~18万円/箇所
網戸の取り付け・交換
破れた網戸の張替えや、今ある窓に新たに網戸を取り付けて、虫を気にせず風を取り込めるようにできる工事です。特にマンションの玄関ドア設置し風通しをよくするという工事も多いです。
費用相場:1万~2.5万円/箇所
防音対策をしたい場合
内窓の設置(二重窓)
外の騒音を大幅にカットできるため、交通量の多い道路沿いや人の声が気になる学校・公園・商業施設近くのお宅におすすめです。
費用相場:6万~15万円/箇所
窓ガラスの交換(防音ガラス)
厚みのある合わせガラスや防音効果のある特殊フィルム付きガラスへ交換します。
費用相場:5万~12万円/枚
防犯性を向上させたい場合
内窓の設置(防犯ガラス仕様)
内窓を防犯ガラスにすれば、二重のロックと破壊耐性で空き巣対策に強くなります。内窓にしているというだけで狙われにくくもなります。
費用相場:8万~20万円/箇所
窓ガラス交換(防犯合わせガラス)
侵入を防ぐために2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだ「防犯合わせガラス」が効果的です。
費用相場:5万~10万円/枚
シャッター・雨戸の取り付け
手動・電動のシャッターを窓に取り付けることで、防犯性はもちろん台風や飛来物からも守れます。
費用相場:10万~30万円/箇所
耐震補強をしたい場合
窓の大きさの変更
耐震性を高めるために、開口部のサイズを小さくする工事です。壁の補強もあわせて行います。
費用相場:15万~35万円/箇所
耐震補強フレームの設置
窓まわりに耐震補強材を取り入れることで、地震時の揺れやガラスの破損に備えることができます。
費用相場:20万~40万円/箇所
窓・ドア交換リフォームのよくある失敗と対策
せっかくの窓・ドアリフォームも、いざ工事が終わったら「思っていたのと違った…」という声を聞くことがあります。ここでは、窓ドアリフォームのよくある失敗とその対策を、私たちの現場経験を踏まえてご紹介します。
リフォーム費用の内訳を誤解
窓やドアの交換費用は、商品代金だけでなく、取り付け費用・既存の解体費・下地処理・外壁の補修・処分費など、さまざまな項目が含まれます。取り付け費用だけですむ工事なのか壁などの補修も必要になる工事になるのかを確認し、カタログに載っている金額だけで予算を組んでしまうと、追加費用が発生して驚くことになりがちです。
見積もりの段階で、「何にいくらかかるのか」を明確に確認しましょう。不明点は遠慮せず質問して、費用の内訳を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
価格だけで商品を決めてしまった
「とにかく安い商品でお願いします!」というご要望も少なくありませんが、価格を最優先にしてしまうと、断熱性や防音性、防犯性能などが不足して後悔するケースがあります。見た目が良くても、機能性が伴わなければ快適な暮らしにはつながりません。
商品の選定は、価格・機能・メンテナンス性を総合的に考えることが大切です。必要な性能を明確にした上で、コストバランスの良い製品を選ぶようにしましょう。
出窓に変えたら使いづらくなった
「明るさを取り入れたい」と出窓を設置した際に多い失敗は、家具の配置がしにくくなったり、外側の掃除が大変になったというお悩みです。見た目だけで選んだ結果、日常の使い勝手が落ちてしまうのはもったいないリフォーム例です。
出窓に限らず、窓を新設・変更する際は部屋の使い方や家具の配置、窓回りの手入れのしやすさまで見越して検討することが重要です。また光が入ることでテレビが見えにくくなるなどの欠点が増える場合があるので、光の入り方など立体的なイメージを持って打ち合わせを行いましょう。
不用意な窓の増設・サイズ変更は注意
「風通しを良くしたい」「採光を増やしたい」という理由で、窓の増設やサイズ拡大を希望される方も多いですが、耐震性の低下やプライバシーの問題、外観のバランス崩れなど、リスクを伴うケースもあります。また窓の種類によっては窓を増やすことで部屋の断熱性が今までより、なくなったりすることもあります。単に明るさだけではなく、デメリットをしっかり把握しておくことが大切です。
開口部を増やす・広げる際は、構造への影響をしっかり検討し、場合によっては構造補強を併せて実施することが不可欠です。デザインと性能のバランスを見極めたプランニングをおすすめします。
窓と玄関ドア、セットでのリフォームが断然お得!
「窓1箇所だけ」あるいは「玄関ドアだけ」のリフォームももちろん可能ですが、実はセットで行うことで、より高い効果とコストパフォーマンスが得られることをご存じでしょうか?
玄関ドアと窓は、どちらも住まいの開口部であり、熱の出入りが最も多い場所です。せっかく1箇所の窓の断熱性能を高めても、他の窓や玄関から熱が逃げてしまえばその効果は半減してしまい、その逆もまた然りです。部屋全体の窓や1階全部、またはお家まるごとなどまとまった工事によって効果を感じることができます。
また、製品や工事のまとめ買い効果で工事費の削減ができるケースも多く、時間や手間も一度に済ませられるのが大きなメリット。とくに外壁に足場を組む必要がある場合などは、1回で済ませる方が断然効率的です。
リフォームの費用を抑えるポイント
リフォームの費用を抑えるためには次のポイントを理解しておくことが効果的です。
部分的な断熱改修から始める
すべての窓やドアを一度にリフォームするのは理想的ですが、費用の面で難しいこともあります。
そんなときは、北側の寒い部屋や、家族が集まるリビングなど、使用頻度が高く効果が出やすい部屋
から優先的に断熱改修をスタートするのがおすすめです。一部屋試してみて効果をみてから、段階的にリフォームを進めることで、無理のない計画が立てられます。
補助金制度を活用する
窓や玄関ドアのリフォームは、国や自治体の補助金対象になるケースが多いのが特徴です。「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業」などの制度を活用すれば、施工内容によっては10万円以上の補助が受けられることも。申請には一定の条件がありますので、早めの確認が大切です。
参照:環境省先進的窓2025リノベ事業
国土交通省子育てエコホーム支援事業2025
まとめ
窓や玄関ドアのリフォームは、住まいの「顔」を美しく整えるだけでなく、目には見えずらい快適性・断熱性・防犯性など、日々の暮らしの質を高める重要な役割を担っています。
「結露をなんとかしたい」「窓の開け閉めがしづらい」「夏の暑さや冬の寒さを和らげたい」といったお悩みがあるなら、それはリフォームの好機かもしれません。
断熱や騒音効果は体感してみないとわからないものですが、商品をしっかり知ることでもっと早くにしておけばよかったと思われるお客様も多いのがこの窓やドアのリフォームです。
ワーキング・ビーでは、お客様一人ひとりの暮らしに合った最適なご提案を心がけています。製品選びのアドバイスはもちろん、補助金申請のサポートもお任せください。まずはお気軽にお問い合わせを。住まいの快適さを私たちと一緒に見直してみませんか。
